街の蜂と春
街の畑があるすぐそば。我が家(というか実家)では本当に小さくですが、養蜂を行なっています。
都市養蜂というものです。
最近増えています、都市養蜂。札幌市内でも色々なところに置かれていますし、東京でも銀座の蜂蜜が有名です。もちろん日本だけではなく世界各地で行われています。ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン。思いつく都市ほぼ全てで養蜂が行われています。
規模も様々。販売を目的に業者規模でしている人もいれば、家庭用でやっている人もいれば、その中間で少しだけ知り合いの方などなどに提供して、ほとんどは自家用という人もいます(僕らです)。
そん訳で北海道は札幌市の我が家にもひっそりと巣箱が置かれています。
規模は極小。巣箱も一つだけ。販売もほとんどありません。僕が東京にいた頃なんかは青山ファーマーズマーケットで販売したりしていましたが、今はもう東京にいないのでしていません。
↑こんな感じでやっていました。
が、養蜂は細々と続いています。ので、街の畑についてもつらつらと書いていこうと思います。
始まるのは暖かくなってから。北海道札幌市だと、だいたいゴールデンウィーク明けぐらいから。
春がきたら、日々の日常業務が始めります。することは「内検」です。
我が家は巣箱が一個しかないので1週間に一回ほど。暑くなるにしたがって蜂の数も増えてくるので、回数が増えたりもしますが、春先は比較的楽です。
この時、病気はないか、ダニはいないかなどなど巣の様子を検査します。その時、王台という将来女王蜂になる幼虫が入っているものがあります。これは潰さなきゃいけません。
蜂は一つの群れに対して一匹の女王がいます。一国一女王制です。なので、新しい女王が誕生したら、古い女王は家来を連れて新しい女王のいる群れから出て行きます。蜂の世界では新しい女王が生まれたら古い女王が上皇になるみたいなことはないわけです。皇室典範もないわけです。
イギリス王室でいうと、ダイアナ妃が来たらエリザベス女王が出て行く感じです。
古い女王が家来を連れて出て行くことを分蜂と言います。
それをしてしまうと、群れの蜂の数も減ってしまい、古い群れの力は衰えますし、新しい群れも大した力は持っていません。なのでブンポウはあまりさせない方がいいわけです。
あえて分蜂したり、そもそも女王を人間が殺してしまったりと、いろいろなやり方もありますが、今は簡単な説明で細かいことは省略します。
詳しく知りたい人は調べてみてください。
やっと採蜜ができたのは、6月の20日。
ミツバチは巣の穴の中に蜜を貯めてきますが、貯まっていっぱいになると蓋をします。それを蜜蓋というのですが、それを剥がして採蜜します。
今年の六月は寒い日が多くて、蜂が活動していた日も少なかったので例年よりも採蜜を始める日が遅くなりました。
こういった、遠心分離機の中に蜜の貯まった巣を入れて、クルクルと回転させます。そうすると、遠心力で中の蜜がピュルピュルと飛び出すという訳です。
味は春の蜜らしくサラサラとしていてクセのない美味しい蜜でした!!
今年の春は大通り高校のミツバチに関する授業でも話させてもらいました。基本は母が話しましたが、僕も世界の養蜂について少し話させてもらいました!
いい経験でした!
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