NEVER MIND THE BOOKS 2018に参加したよ。そして買ってね。買ってくれてありがとう話。
9月30日、僕は緊張してました。どれくらいかというと吐きそうなぐらい緊張していました。
以下、僕の緊張具合の指標です。
level.1 脇汗が流れるぐらい
level.2 手のひらが濡れるぐらい
level.3 お腹痛くなるぐらい
level.4 ゲロ吐きそうなくらい
level.5 現実逃避したくてネットゲームを始める
つまり、僕はメチャクチャ緊張していたということです。
それはなぜか、
NEVER MIND THE BOOKS 2018に参加したからです。
The 場違い オブザイヤー。(ちなみに今年の場違い オブザイヤーの次点は招待されていないプライベートイベントに招待されていると勘違いして参加したときの僕です。)
never mind the books、このイベントは何かというと、ZINEというものの販売会です。ZINEとは何かというと個人(もしくは団体)など出版社ではない人が作る小冊子です。同人誌とかなり近いとは思うのですが、同人誌は漫画という印象(もしくは文学フリマなどのような小説)ですがZINEは個人で作る雑誌という感じです。イラストレーターの方の作品集や写真家の人の写真集などいろいろあります。
ここで説明したことでも僕の場違いかんがわかると思います。僕、農民ですから。
が、しかし、ずっとZINEを作ってみたかったのです。それで作ってみました。
こちらです。
なんと、オンラインストアで買えるので、ぜひ皆さん買ってね。http://www.bauerec.com/items/14007692
さて、これに出ることを決めたのですが、その時点でまだZINEはできていませんでした。なぜかというと、このNEVER MIND THE BOOKSは人気イベントのようで、毎年出店者希望が多くて抽選になるからです。そこで僕もエントリしたけど、抽選でダメならZINE作っても発表の場がないしやめておこうと思っていたのです。
で、合格のメールをいただいたのが2ヶ月前。
2ヶ月前。
2ヶ月前!
時間ない!!というわけで、初めてのZINE作りがそこから始まるわけです。幸いこのブログなどでもイラレを使うことがあったのでイラレの簡単な知識はあります。とはいえ、美大ではなく農大出身の僕がアンカーやレイヤー構造なんて理解しているはずもなく、(耕運機や団粒構造のことならわかります)、そこからエイヤコレヤと直線と曲線とを駆使して、作り上げました。
結果、かなり時間がかかりましたが、かなりいいものができました。
この記事をインターネットの大海で見つけてくれた人が僕のどんな情報を役に立つのかわからないので、僕が作っていた時に感じたこと、使った印刷会社などを書いておくと
使った印刷会社→ハグルマインラインストア・・・ネットで検索して見つけました。僕が文字のアウトライン化など超初級(らしい)ことでなんどもやり直したにも関わらず、最後までブチギレ無いでくれたというだけでその素晴らしさがわかります。
思ったこと→文章を考えてからデザインを考えたほうがいい。デザインを最初に決めるとそこにちゃんと入る文字ばかりを考えてしまって、文章がよくかけない(僕の文才のなさゆえもあるのかも)気がします。というところでしょうか。
あとはカッコつけてイラスト作らないで、もっと写真を増やせばよかったのかもしません。
そうしてできたものが僕の元に届いたのは本番の3日前。
3日前。
3日前!!
ギリギリ。このころにはできればNEVER MIND THE BOOKSのことを緊張しすぎて考えないようにしていました。僕の名前が表示されたHPやフライヤーに場違いだという思いを募らせました。まさしくNEVER MIND 。
が、さすがに3日前ともなると準備を始めます。
このイベントではZINE以外にもオリジナルグッズを販売することができます。
僕のオリジナルグッズ。
そう、
野菜です。
僕のオリジナルグッズは野菜です。
それと種です。
を持ってイラストレイターやクリエイターひしめくイベントに参戦です。
結果、から言います。
めちゃめちゃ楽しかった。
かつて東京のファーマーズマーケットに出てたのですがその時のことを思い出しました。他の出展者さんも、お客さんもとってもいい人たち。感動。
野菜を売るのは僕しかいませんでした(当たり前)が、だからこそ、足を止めてくれる人がいたり面白がってくれたり、中にはニンニクが良くできた作り物だと思っている人もいたようですが、ファーマーズマーケットとも似ているけど、客層とかはやっぱり違うし。とにかくとても楽しかったです。
結果、僕の作ったZINEもたくさん渡って行きました。
不思議な気分です。僕が夜な夜な悩んで書いた文章が買ってくれた人のところに届き、僕が知らないときに読まれているのですから。嬉しいし、ずっとドキドキしっぱなしです。今、こうしている瞬間も読まれているのかもしれない。ああ、緊張。もっと考えて書けばよかったとか、あそこは「ですます調」の方がよかったんじゃないかとか、あのイラストはやっぱりダサい。うんやっぱりダサいぞとか、いろいろ反省もありますが、やっぱりいい出来だと思います。
今回は広く浅くがモットーでした。ミツバチも種も鶏も本当にさらっとしか、上澄みしか触れてません。でも、読んだ人がシティファームの可能性を感じてくれれば本当に嬉しいのです。
一番の後悔は街中で実際に僕がやれていない、それこそ海外で見たような場を作れていないということです。なんとか本当にしたいですね。
写真はNEVER MIN THE BOOKSの企画であった、ドローイングで僕のZINEをドローイングしてもらったものです。
話、変わりますが、後日オンラインショップで販売を始めたら、何人かの方が勝ってくれました。とても嬉しかったです。感想をインスタにあげてくれたりして。本当にありがとうございました。
と、ここで営業をしてこの記事を終わります。まだ買っていない人向け、このZINEを買うべきポイントです!!
まず目次とオンラインショップに書いた言葉ですが
02 はじめに
03 世界シティファーム探訪記
08 FIND YOUR FIELDS 都会で畑を見つけよう
10 Let’s Do It!! 実際にやってみよう
12 For City Farmers
13 Compost,Herb,Honey,Hen
18 Seed 知って欲しい種の話
20 編集後記春に訪れたロンドン、オスロ、コペンハーゲンのシティファームの探訪記をはじめ、実際に日本の街中でファーム(畑や牧場)を始めるにはどうしたらいいのかを書いたガイドブック。
今世界中でシティファームは増えています。使われていない土地や治安が悪い地域でコンクリートに土を敷きその上で野菜や花など色とりどりの植物を育てている人がいます。個人でやっていたりNPOだったり、あるいは企業としてだったり、様々な形で今世界中の都市が耕され始めています。
街の中でミツバチや鶏を飼うことだってできるんです。
ベランダに鶏がいたら、屋上にミツバチがいたら、そこら中にハーブティになる植物が育っていたら。
それはとても豊かな暮らしではないでしょうか?
その可能性をこのZINEは見せてくれます。
圧倒的魅力。
前半は僕が行った海外のシティファームの探訪記です。まず、これだけ今の海外のシティファームのことが書かれているものはまだ日本にはありません。
それから、実際にシティファームをするのならどうしたらいいかということを書いたコーナーがあります。
さらに、ハーブやコンポスト、ミツバチに鶏とシティファームに欠かせない4つについて書いています。ここは導入だけですが、ここで気になったことをぜひ掘り下げて欲しいと思います。
それから種の話です。固定種とF1の話ですが、こんなにもわかりやすくていいのか。圧倒的です。買うのです。
そして忘れてはいけないのですが、
表紙が可愛い。マイワイフのイラストです。
もう、ええ、どうですか。
面白いです。なんと価格は500円、よりもグッと抑えて350円。送料は全国一律120円です。安い!!どれくらい安いかというと、このZINEの印刷代を教えるとわかってもらえると思います。このZINE1冊320円かかっています。なんと1冊売れても僕の利益は30円。
いいのでしょうか、妻のいる男がZINEを1冊売っても儲かるのは30円。30円です。税込のブラックサンダー一つすら買えません。もしも僕の人件費を考えたのなら、時給は2円ぐらいだと思います。
でも、いいのです。それはなぜか。
シティファームのことをみなさんに伝えたいからです。
ハンナアレントの『人間の条件』。知っているでしょうか?哲学者のハンナアレントは人間の条件は3つあると言いましたそれは「仕事・労働・活動」です。
僕のこれは、仕事でしょうか。労働でしょうか、否、活動です。だからいいのです。
が、活動でも金銭が必要なのはもちろんなのです。中には活動と称して、がっつり仕事している人もいます。いいと思います。でも、そうして仕事している人は活動をしている人の搾取をしてはいけないのです。活動にもお金はかかるのです。これ、なんの話かというと、ハンナアレントの哲学がやりがい搾取の構造を支えるものだということで最近批判されているという話です。僕のZINEとは全く関係のない話です。話それまくりです。えっと、なんだっけ。
とにかく、僕が言いたいのは。
買って!
後悔はしませんよ!
スタバでコーヒー飲むよりも、
知識!!
人間は食べる生き物、そして考える生き物だ!!
チャンチャン