人生の3分の1

人生の3分の1

男性の平均は74歳だったと思うから、もし僕が平均だったとして、いま23歳だからざっくり言って3分の1位は人生が終わってしまった。膝くらいまでは棺桶に足を突っ込んでいるということだ。

もちろんもっと長く生きるかもしれないし、もっと短いかもしれない。ひょっとすると自分の意識をデータ化してコンピューターの中にコピーできる未来も来るかもしれない。

まあでも、そんなSFはこないとして、生まれて小学校に行って中学校に行って、高校に行って、大学に行ったらもうそこまで来てしまってた。

 

小学校低学年の時、小学校高学年はものすごく大人に感じた。でも実際に高学年になると低学年の時に思っていたほどには大人にならなかった。

中学生になると高校生が高校生になると大学生がなんだかすごく見えたけれど、実際に自分がなってみるとどれも思っていたほどにすごくはなかった。

 

最近80歳の自分の祖母に歳を取っても歯医者が怖いか聞いて見た。

なんとなく、大人になれば歯医者も怖くないものなのだと思っていた。でも答えは「怖い」だった。

何歳になっても歯医者がは怖いらしい。

 

イギリスのロックバンドPink FloydのTIMEという曲に

Tired of lying in the sunshine staying home to watch the rain.
You are young and life is long and there is time to kill today.
And then one day you find ten years have got behind you.
No one told you when to run, you missed the starting gun. という言い回しがある。

 

ああ、これはそうだなと思う。

でもその一方で走ったからって何になるんだ。日向でゴロゴロして、ゆっくり雨を見るのもまたいいものだろうとも思ってみたりもする。

 

そんな3分の1の歳に3分の2に思いを馳せてみたりもする。