麦茶をゼロから作った話

麦茶をゼロから作った話

ko rokkufera-こんにちは。いつもは改装の様子を書いていますが、そればかりではつまらないので、今回は番外編。麦茶について語り倒します。

突然ですが、皆さんは麦茶と聞いて何を思い浮かべますか??

 

そう、あの人ですよね。

 

笑福亭鶴瓶

 

夏になると天然ミネラル麦茶のパッケージにでかでかとプリントされた鶴瓶を見ることができます。

と、そんな鶴瓶でおなじみの麦茶ですが、麦茶ってそもそも何からできているか知っていますか??

 

まあ、名前が麦茶なので、麦からできているに決まってるんですがね。

特に六条大麦というのを使って麦茶は作られています。

 

今日は昨年、何故か麦茶を自分で作ることにしたというドキュメントです。

葉加瀬太郎でも聴きながら読んでください。

 

種を植える

 

 

ko rokkufera-昨年、約25×25mの畑を借りて色々と育てました。

 

イモに人参、とら豆、白・紫花豆、小豆、大豆(枝豆)、パンダ豆、赤紫蘇、小麦、ライ麦、オーツ麦、そば、ハトムギ、カブなどなど。

 

そんな中、大麦が麦茶の原料となる、今日の主役です。

 

 

酒豪の方はピンとくるかもしれませんが、大麦はビールの原料にもなっています。

 

ビールは需要も多く、昨今はクラフトビールという形での盛り上がりも見せています。なぜ、ビールを作らず、麦茶というおばあちゃん家ぐらいにしか需要がなさそうなものを作るのか。

 

まあ、ビールが嫌いだからなのですが、子供の頃には当たり前に飲んでいた麦茶も今ではあまり飲まれなくなったと思うんですよね〜。

僕は麦茶が実家でのデフォルトの飲料だったので、今でもたまに飲みたくなります。

そこでもっと麦茶を飲まれてもいいんじゃないかと思って、ゼロから麦茶を作ってみようと思ったわけです。

 

ちなみにビールの原料になる大麦は二条大麦。それに対して麦茶の大麦は六条大麦なので厳密には同じ原料ではないんですよね。

あと、ビール作るのは密造ですからね。ダメですよ。

 

さて、今回植える品種はシュンライ。主に麦茶に使われる品種で六条大麦です。

つるしん種苗から買いました。

 

クワの幅に耕して、大麦をパラパラと撒いて、1センチよりも浅いぐらいに覆土します。

そして、ほっときます。

 

ほっとく

 

 

ko rokkufera-春に種を植えて、育ったらほっときます。

ほっておくとポアポアと出てきます。

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かわいいです。

 

夏が来たら、大きくなったな〜と麦の前でつぶやきます。

で、ほっときます。

 

途中、周りから生える雑草を抜いてあげると大麦も喜びます。

 

秋になって麦が黄金色になってきます。でもまだ緑色の部分が多いのでまだほっときます。

 

そして、かれこれほっておくこと約半年。

麦が色づくと、えっさほいさと刈り取ります。

 

このころは忙しかったのでいつも五時半とかから作業して真っ暗になるまで刈り取り続けました。

 

近くにペット霊園があるんですが、そこからたまに犬の悲鳴が聞こえてきます。

「ま、、、まさか、、生きたまま、、、。」

という妄想をしながら刈り取るので当たりが真っ暗になるとものすごく怖いです。

 

脱穀選別

 

 

ko rokkufera-そうして刈り取った麦は乾燥→脱穀→選別と、もうほっとけない工程に入ります。

まずは、刈り取った麦をだいたい片手でちょうど持てるぐらいにまとめていきます。

Print束でまとまったらそれを干します。

祖母宅の軒下にあまり雨に当たらないいい感じのところがあったのでそこに並べてみます。

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そして干すこと一週間。

 

湿り気がなくなると、次は脱穀をします。

大した量はないので棒でたたいたり、手で揉んだりしました。

なんだかんだ休日一日は潰れます。

 

 

でもそれだけではまだゴミやらが一緒になってしまっています。

まあ、この後製粉するわけではないので、小麦とかライ麦ほど神経質になる必要はないのですが、それにしても余分なカラがたくさんあるのは好ましくありません。

 

そんなわけで登場するのが。

 

ダンボール唐箕〜。

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作るのはいたって簡単。

ダンボールを扇風機の前におく。

以上!!

後はいい感じに風力を設定して、上から麦を入れていきます。

 

軽いゴミは遠くに飛んで、重い麦は下に落ちます。

一回では分けきれないので、二度三度と繰り返すと、、、

こんな感じ。

で、できた〜。

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これが麦茶の元になります。

 

 

焙煎完成

 

 

ko rokkufera-さて、ついに麦茶まであと一歩のところまできました。

次は麦を焙煎しなくてはいけません。

 

ここでまたも秘密兵器の登場。

 

それは

手回し焙煎機〜

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でございます。

 

こういうのがなければ、フライパンで炒ったりするのでも十分美味しいものができます。

その時のポイントは換気のあるものにするかどうか。この時に蓋をするとスモーキーな感じの麦に煎り上がります。

ゴマをいる焙煎機なんかでも美味しくできます。

 

で、麦を入れて、ぐるぐる回します。

 

参考として、実家にあった丸つぶ麦茶の色を目指して行っていきます。

焙煎中

 

 

ぐるぐるぐるぐる。

 

そうすると、、、

 

 

で、、、

 

で、、、、

 

 

できたーーーーーー。

麦茶!!!!

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ここまで長い道のりでしたが、無事に美味しい麦茶ができました。

 

焙煎具合によって変わりますが、10gで500mlぐらい作りことができます。

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gifアニメが最近うまく動かないので、動いてない方は画像をクリックしてみてください。

麦茶の色が出たら器に入れ替えて、保存します。

やりすぎると濃くなって渋くなります。色の見極めがポイント!!

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はあ〜、おいし。

 

 

 

 

ちゃんちゃん。